2009年12月05日

日本一のドライ・マティーニとキャンプカレーを銀座8丁目「コントアール」で

コン・コースター.jpg


29年と8か月という歳月……。

銀座のカウンター・バー、「コントアール」
オープン30周年を前に閉店するという。

友人に誘われるまま、

銀座8丁目のビルの9階にある
そのお店に出かけた。


入口のドアを開けるなり、
目の前にいたのは、な、な、なんと!


あの和食の鉄人・道場六三郎氏。


聞けば、ここのママさんとは
40年来のおつきあいだとか。

初対面にもかかわらず、
食い物談義で盛り上がって、

名刺なんぞを交換して
大雑談大会。
(若輩者を相手にありがとうございます)


こちらはまだ素面だったので、
あわてて、お店の名物ママ・高頭とし子さん

おススメのお酒をお願いする。


で、重厚なカウンターの上に
「どうぞ」と置かれたのが……


コン・ソーダ割り.jpg


I・W・ハーパーのソーダ割り。


そもそも、このソーダ割りは、
剣客商売」や「鬼平犯科帳」で知られ、

戦後を代表する時代小説・歴史小説作家である
池波正太郎氏の大のお気に入り。


じつは、その池波先生がこよなく愛したお店が
このコントアールなのだ。


お店の名前コントアールも池波先生が名づけ親
フランス語で「カウンター」を意味している。

また、コースターやお店のロゴ文字も、
池波先生が手ずから書かれたもの。


ママのとし子さんは、何を隠そう
川端康成や小林秀雄、吉行淳之介などなど、

名前をあげれば驚くほど、戦後の文学者の
ほとんどの人と交流があった人物なのだ。


で、ご本人が嫌がるのを承知で、

ちょいとブレ気味のショットをパチリ。


コン・ママ.jpg


で、ブレ写真では申し訳ないので、
ママさんの名誉のために、

かつて、このバーを始めたころに旅した

フランスでの写真を一枚、大公開!


コン・パリ.jpg



美人です!


そして、いまもなお艶々したお肌で
艶然とカウンターに立っている。


そのママがお酒の次に勧めてくれたのが
なぜか、カレー。

キャンプカレー、というそうだ。


なぜに、キャンプカレー?とお聞きすると、
本来の名前は、テントカレーだとか。


つまり、これを食べると、
翌朝は元気モリモリで、テントが立つ。


で、それではあまりにも直接的すぎると、
キャンプにテントはつきもの……

ということで、キャンプカレーに。


コン・カレー.jpg


いただきました。

お肉ごろごろ、野菜もごろり。

でも、他の野菜は形がなくなるまで
しっかり煮込まれている。


美味しい!


しかも、お酒のつまみにもなるという味。


池波先生の話と、かつての銀座の話が
シャンソンの歌声にミックスされて

夜が更けて行きます。


そんな銀座の歴史の中で、
時代の勢いにのまれるように、

29年と8か月という歳月を経て、
コントアールの灯も消えることに……。


で、今夜の締めくくりに、もう一杯


これも、池波先生が、
「日本一」と評したドライ・マティーニ


コン・ドライ.jpg


うむ!

さすが、
美食家でもあった先生のお墨付きです。

胸の奥まで、沁みわたります。


お話はつきませんが、
再訪をお約束して、今夜はこのへんでお開き。


え?

キャンプカレー効果はどうだったかって?


そ、それは、ナイショ!


コン・お手元.jpg
(箸袋を開くと内側に店の電話番号と名前が印刷され、
 便箋のように罫線が引かれている。
「何日の何時に、ここで」と逢い引きの約束を書き、
 帰りがけに恋人に渡せるようにと、
 池波先生が考えたものとか。粋ですねえ!)



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posted by ジェイジェイ at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | バー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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