ふと思い立って、かねてから気になっていたお店へ。
ランチタイム営業時間内に着けるか、
時計とにらめっこしながら、ようやく到着!
女将さんが出てきて、ランチの終了直前に
セーフ。
小岩にある餃子の老舗「中華料理 永楽」です。
お店のメニューブックには、
こんなお知らせが・・・
なんと、創業は昭和十一年、
教科書で勉強した2・26事件勃発の年です。
もともとは満州に渡っていた創業者の永嶋久吉氏が、
帰国してから満州の味が忘れられず、中華のお店を開店。
当時のお品書きは・・・
薪で湯を沸かした「支那そば」、「雲吞(ワンタン)」、
コークスで焼き上げた縁起物の「焼き餃子」。
満州では「水餃子」が有名ですが、
当時、一品料理として焼き餃子も人気があったそうです。
というわけで、
開店当時を偲びながら、オーダーしたのは・・・
雲吞(ワンタン)。
じつは、これはハーフサイズですが、
ほとんどフルサイズに近い感じです。
白濁スープをすくって口に運ぶと、
鰹節の香りが広がります。
豚骨ではなく、和風だしの感じですね。
ちなみに、ワンタンはその昔「渾沌」と書かれました。
中国・華北で生まれたといわれますが、
しばらくは「餃子」と区別されていなかったとか。
たしかに、両方とも同じく薄く延した小麦粉の皮で餡を包んでいます。
では、雲吞と餃子の大きな違いはどこか・・・
といえば、小麦粉の四角い皮で包んだのが雲吞。
丸い皮で包んだのが餃子。
マルとシカクの違い。
ということは、雲吞と餃子は親戚同士なんですね。
大きなチャーシュー(煮豚)が入っています。
とろけるように柔らかく、
これならチャーシュー麺もきっと美味しいはず。
ナルトと海苔も郷愁を感じる味です。
そして本日のメインの餃子。
きれいな焼きかげんの美しい餃子です。
こちらの餃子はしっかりした味がついているので、
タレなしで美味しいということで、
「たれなし餃子」と呼ばれているのですが・・・
小皿が出されたので、タレの準備だけはしておきました。
餃子のヒダは少なめですが、
しっかりと圧着されています。
食べごたえのある大き目サイズ。
皮は少し厚めでモチッとした食感です。
一口噛むと、なかから肉汁が飛び出します。
火傷に要注意!
餡の中身は、定番の豚肉、キャベツ、ニラ、ニンニク、
それに小松菜のような緑野菜が入っているように見えました。
味付けされているので、
やはりタレはいりませんでしたね。
一人前5個ですが、
食べごたえがありました。
というわけで・・・
雲吞と餃子を完食。
お店は現在、三代目が継いでいるそうですが、
昭和十一年創業の味は守られているのでしょう。
満州から日本に伝わった餃子の歴史に
遠く想いをはせながら・・・
マルとシカクの味の競演を楽しみました。
江戸東京小岩 創業昭和十一年 餃子の老舗 中華料理 永楽 (餃子 / 京成小岩駅、江戸川駅、小岩駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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